防火シャッターは、商業施設や地下街などに設置されるシャッターの一種で、火災の際に煙や炎が広がるのを防ぐ役割があります。 防火シャッターの歴史は古く、まずは1906年のサンフランシスコ大地震にまで遡ります。
この際に、ビルなどに設置されていたスチール製のシャッターによる火災の延焼防止効果が分かり、防火シャッターとして設置が進んでいきました。
日本では明治時代に入ってから海外から持ち込まれたシャッターが使用されており、設置の第一号は東京の日本銀行本店の出入り口などに設置されたのが最初の物です。
その後国産シャッターの製造会社が設立され、現在でも国産シャッターは作り続けられています。
その後昭和期に入り、市街地の建築物に対して法律が制定されました。この際にシャッターは初めて法律で設置に関する基準などが設けられる事になりました。
その後、火災に関する法令も整備され、そこで初めて防火シャッターの設置に関する文言も盛り込まれました。
現在でも防火シャッターの性能は向上を続けており、火災を検知して自動で降りてくるようになっているものなどもあります。
法令で義務付けられている場合はもちろん、もしもの場合に備えて設置をご検討されてはいかがでしょうか。
長い歴史の裏打ちされた確実な防火性能が、最悪の事態を防ぐ可能性があります。