シャッターボックスは、シャッターを巻き上げ収納するためのものです。最近では、カラーバリエーションや機能性の高いシャッターボックスがたくさんあります。シャッターを設置してから、あれにすればよかったと後悔しないために、まずはシャッターボックスには、どのようなタイプがあるかを知ることが大切です。
また、シャッターボックスの調子が悪いとき、どの程度の故障ならセルフメンテナンスできるか、業者に依頼するべき故障はどのような場合かといったボーダーラインについても知ることが大切です。このコラムでは、シャッターボックスの種類とより長く使用するための、賢いメンテナンス方法をご紹介します。
シャッターボックスにはどんな種類があるの?
シャッターボックスとは、シャッターを巻き上げる部分のカバーです。ひと昔前のシャッターボックスは、機能性だけを重視しており、決しておしゃれなものではありませんでした。しかし最近のシャッターボックスは、おしゃれで機能的なものに進化をしています。
外観を損なわないスリムタイプ
シャッターボックスの出っ張りを抑えたスリムな形です。出っ張りがないためすっきりした印象で、デザインもシンプルなものが多くあります。
雨や日差しを遮るひさしタイプ
雨をよけたり、日光を遮ったりするためのひさしがついているタイプです。ひさしには、雨除け、日よけの機能があり、シャッターが雨や日差しで劣化することを防ぐことができます。シャッターボックスには、このほかにも軒裏に設置し、外観を損ねない軒天タイプがあります。
シャッターボックスの材質は、スチール製とアルミ製があります。カラーバリエーションがあるものも多く、設置場所に合わせてデザインや素材、カラーを選ぶことができます。
シャッターボックスを設置する費用相場
シャッターとシャッターボックスを合わせた設置費用は、手動式が約65,000~180,000円、電動式が約65,000~350,000円というのが相場です。この金額は、シャッターの大きさや素材、カラー、手動式、電動式によって違いがあります。
また、現在使用しているシャッターを撤去して、新たに取り付ける場合は撤去費用も設置費用とあわせて必要です。また、設置作業を業者に依頼した際は、作業にかかる基本料金などが別途発生します。そのため、業者に設置の依頼をする場合は事前に見積りをとって費用を確認することをおすすめします。
シャッターボックスのお手入れ方法
きれいに長く使用するためには、素材にあったメンテナンスが必要です。より長く使用するためのお手入れ方法をご紹介します。
・鉄製のシャッターのお手入れ方法
鉄は、性質上「サビ」が発生します。汚れが付着したり濡れた状態のままにしたりしているとサビが発生してしまいます。汚れたらなるべく雑巾などで拭き取りましょう。またサビ対策として、定期的にペンキを塗りなおすということもおすすめです。
・アルミ製のシャッターのお手入れ方法
アルミには、軽さとサビにくいという性質があります。しかしながら、サビは鉄だけに発生するのではありません。アルミも鉄ほどではないもののサビが発生します。お手入れ方法としては、鉄製のシャッター同様に、汚れたら拭き取るようにしましょう。
シャッターが鉄製、アルミ製どちらの場合もシャッターに直接水をかけて掃除することは、サビを発生させてしまいます。絶対にやめておきましょう。サビの発生に気がついたら、なるべく早くに取り除くようにします。なぜなら一度発生したサビは、放っておくとどんどん進行してしまうからです。
サビを落とすには、市販のサビ落とし剤を使用するとよいでしょう。なかなか落とせない頑固なサビには、サンドペーパーを使って磨くのが効果的です。しかし、広範囲のサビや頑固なサビを取り除くのは大変です。自分でサビを落とすのが難しいと思ったら、業者に相談するとよいでしょう。
シャッターボックスのトラブル!修理はプロに相談しよう
シャッターのトラブルは、ある日突然動かなくなってしまう場合と、毎日、少しずつ調子が悪くなる場合があります。
・シャッターから異音がするとき、開閉できないとき
シャッターの開閉時に、きしむような音や明らかにいつもと違う音がする場合、故障の前兆かもしれません。単にレールにほこりやゴミが溜まり、滑りが悪くなっていることが原因なら、掃除をして潤滑油スプレーで滑りをよくすることで直る場合があります。
しかしフレーム部分のサビやレールのゆがみが原因の場合は、修理が必要です。そのまま使い続けると故障し、完全に開閉ができなくなってしまいます。早急に業者に相談してみましょう。
・電動シャッターのリモコンを失くしてしまったら
電動式シャッターは、リモコンを紛失してしまうと開閉ができません。しかし機種によっては、電動式から手動に切り替えできるシャッターがあります。まずは取り扱い説明書などを読んで、自身のシャッターが切り替え可能であるかを確認しておきましょう。
紛失したリモコンは、メーカーに取り寄せ購入を依頼することができます。ただし機種や設置年数によっては、取り寄せに時間がかかったり、製造中止になっていたりする場合もあります。またリモコンを屋外で紛失したなら、シャッターの鍵交換をしましょう。なぜなら万が一、紛失したリモコンが知らない人の手に渡ってしまうと、簡単に家に侵入されてしまうからです。
シャッターのリモコンは、家の鍵と同じです。屋外で紛失した場合は、防犯対策もかねて交換をおすすめします。
シャッターのトラブルはプロに解決してもらおう!
シャッターを長く使用していると、異音やきしみなどが発生してしまうのは、仕方がありません。自身で掃除をして解決するというのは限界があります。素人がレールのゆがみや、シャッターのへこみを直すのは、なかなか難しいでしょう。
無理やり直そうとすると、かえって不具合が悪化してしまう場合があります。無理せず、業者に依頼したほうがよいでしょう。
まとめ
シャッターボックスには、外観を損なわないスリムなものがあります。それだけでなく、雨や日差しを遮ることのできるひさしがついているタイプもあります。デザイン面と機能面のどちらを優先させたいかにより選ぶシャッターが変わってくるでしょう。シャッターを設置するには、手動式、電動式で大きく金額が変わります。
相場は、手動式が65,000~180,000円、電動式が65,000~350,000円ですが、シャッターの大きさや素材、カラーにより価格は異なります。シャッターの材質には、鉄製、アルミ製のものがあります。どちらの材質もサビが発生しないようにメンテナンスをする必要があります。
レールに溜まったゴミやホコリが原因でシャッターが動かないのであれば、掃除をして潤滑油スプレーをすれば解決するでしょう。しかし、レールのゆがみやシャッターのへこみは、業者に修理を依頼することをおすすめします。なぜなら素人が、無理に手を出すと、かえって故障の原因となってしまうことがあるからです。シャッターの不具合は、業者に相談してみましょう。