防犯目的や防音目的など、さまざまな目的で手動シャッターを設置している住宅は多々あります。そんな手動シャッターは、ある日突然故障してしまうことがあります。故障してしまう原因は故障した内容で異なるため、故障した状態を見て原因を判断します。
故障した手動シャッターは、直るまで本来の目的である防犯や防音の役目を果たせなくなることもあります。今回は手動シャッターに起こる故障や、その原因などを紹介しつつ、その問題が起きないようにする方法なども一緒にご紹介します。
手動シャッターに起こる故障
手動シャッターはその名の通り手動で開閉を行います。玄関の手動シャッターが故障してしまい、開閉ができなくなってしまうと、家の中に入れないもしくは、家から出ることができなくなってしまうこともあります。この他にも以下のような故障が起こることがあります。
・シャッターの垂れ下がっている長さが左右で違う
シャッターの長さが左右で変わってしまう故障です。急にシャッターが落ちてくることもあります。また左右の垂れ下がり長さが違うと、シャッターが閉まらなくなってしまうこともあるため、本来のシャッターとしての役目を果たすことができなくなってしまうおそれがあります。
・シャッターが重くなる
開閉時にシャッターが重くなってしまう故障です。本来女性でも簡単に開閉することができるはずのシャッターが、男性でも開閉が困難になるほど重くなってしまうこともあります。
・シャッター開閉時に異音がする
シャッターを開閉するときに、何かをこすっているような異音や、巻き取るときにガラガラと音が鳴ってしまう故障です。深夜や早朝などに開閉を行うと、ご近所トラブルの原因にもなってしまうこともあります。
・シャッターの鍵が掛からない
シャッターに設置してある鍵が掛からなくなる、もしくは開かなくなってしまう故障です。防犯目的でシャッターを設置している場合は、防犯性能が落ちてしまいます。また鍵が開かないことで、シャッターの開閉を行うことができなくなってしまうおそれもあります。
故障から原因を突き止める
シャッターの開閉ができない
シャッターの開閉ができない場合には、以下のような原因が考えられます。
- ・鍵を掛けたままにしている
- ・シャッターが凍結している
- ・左右のガイドレールにゴミが詰まっている
- ・錆びている
- ・シャッターが曲がっている
- ・シャッター上部の巻取り部分が故障している
シャッターの垂れ下がり長さが違う
シャッターの垂れ下がり長さが違う場合は、以下のような原因が考えられます。
- ・シャッターが左右均等に巻き取られていない
- ・シャッターの左右どちらかが伸びてしまっている
- ・左右のガイドレールに異常が起きている
シャッターが重くなる
シャッターが重くなる場合は、以下のような原因が考えられます。
- ・シャッター上部にある巻取り部分のバネが劣化している
- ・左右のガイドレールに汚れが溜まっている
- ・左右のガイドレールに異物が挟まっている
- ・錆びている
- ・シャッターが曲がっている
シャッター開閉時に異音がする
シャッター開閉時に異音がする場合は、以下のような原因が考えられます。
- ・左右のガイドレールに異物が挟まっている
- ・左右のガイドレールにゴミが溜まっている
- ・シャッターが曲がっている
- ・錆びている
シャッターの鍵が掛からない
シャッターの鍵が掛からない場合は、以下のような原因が考えられます。
- ・シャッターに設置してある鍵が壊れている
- ・錆びている
- ・錠受けにゴミが詰まっている
故障の原因をなくすためには?
前章でご紹介した原因をなくすためには、日頃のメンテナンスが重要になります。メンテナンスと言っても大掛かりなものではなく、簡単な掃除などで故障原因をなくすことができることもあります。簡単なものでは、左右のガイドレールを1ヶ月に1回掃除することです。
シャッターの故障原因では、左右のガイドレールが関わっていることが多くあります。そのため左右のガイドレールを定期的に掃除することで、故障原因を減らすことができます。
またシャッターが汚れていると、巻取りの際に滑ってしまい、上手く巻き取ることができず、故障してしまうおそれもあります。シャッター自体も年に数回掃除することをおすすめします。
開閉が重くなったときや異音がするときは、油切れを起こしていることがあります。そのため、定期的にシリコンスプレーを左右のガイドレールに使用し、油切れをなくすことも故障原因をなくす方法として効果的です。
またシャッターの開閉を毎回左右どちらかで行っている場合は、左右どちらかだけシャッターが伸びてしまい、長さに違いが出てしまうことがあるので、できるだけシャッターの中央で開閉を行うようにしましょう。
もしシャッターや左右のガイドレールが曲がっている場合は、個人での対処が難しいため、シャッターのプロである業者に連絡しましょう。また巻取り部分のバネは使用していくことで劣化してしまい、巻取りが弱くなってしまうことがあるので、シャッターが重くなったときなども業者に相談しましょう。
耐用年数にも注意!
シャッターは使っていくことで劣化してしまいます。シャッターの寿命はものにもよりますが、約10年と言われており、故障原因を起こさないためにメンテナンスしていても、寿命から故障してしまうことがあります。そのため故障してしまったときには、寿命である耐用年数も一度確認してみましょう。
故障してしまった状態で、シャッターを使っていると、思わぬ事故が起こってしまう危険があります。もしシャッターが重くなった状態で、使い続けていると開閉できなくなってしまうこともあります。そのため少しでもシャッターに異常が見られた場合は、すぐに対処して、それ以上症状が悪化しないようにしましょう。
もし自分で対処できないような故障が起きた場合や、故障原因がわからないときは、シャッターのプロに相談し、通常通り使えるように修理してもらうことも大切です。しっかりとメンテナンスをして、長期間使えるようにしておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?手動シャッターは、自分で開閉することで、すぐにシャッターの異常に気が付くことができます。そのため電動シャッターよりも早く、故障原因を見つけられるときもあります。
故障してしまった場合は、できるだけ早く原因を突き止め、自分で対処できるのか、業者に頼んだほうが良いのかの判断をしましょう。早期修理がシャッターの寿命を延ばすことにもなります。どちらか迷ったときは、迷わず業者に相談して解決しましょう。